新型コロナウイルスとの戦いで活躍するチャットボット
1、新型コロナウイルスとの戦いで活躍するチャットボット
ご存知の通り、今世界中で新型コロナウイルスが大流行しています。その影響により、全国の自治体には新型コロナウイルスに関する電話問い合わせが増加し、職員が対応に追われていることから、多くの自治体が、ホームページに24時間対応のAIチャットボットを試験的に導入しています。今回は、この新型コロナウイルスの最新情報を提供してくれるチャットボットについてご紹介していきます。
大阪府枚方市の新型コロナウイルス感染症Q&A
大阪府枚方市では、急増している市民からの問い合わせを早急に対応する必要があることから、AIチャットボットを活用した、新型コロナウイルス感染症Q&Aを開設しています。チャットボット画面は上記のようになっていて、よくある質問から選択することもできますし、自由入力も可能となっています。
例えば、用意されている選択肢から「(よくある質問)枚方市のコロナウイルス感染症発生状況を知りたいのですが」を選択すると、市内における新型コロナウイルス感染症患者の発生状況が確認できるページに誘導されます。
また、このご時世、発熱した場合でも、気軽に病院に行くことができません。37.5度の発熱が4日以上続かないと病院に行ってはいけない、という情報も耳にしますし、どうすればいいのか分からないという場合、このチャットボットに「熱がある場合、病院に行っていいの?」と、質問すると、チャットボットは「熱や咳があります。どうしたらよいでしょうか?」という質問の候補を出し、これを選択すると、回答を教えてくれます。このように、新型コロナウイルスに関して、早急に聞きたいことや確認したいことがある場合でも、すぐに回答を見つけることができます。
東京都港区の多言語対応相談窓口
東京都港区のホームページには、上記のように、ホームページにチャットボットが埋め込まれています。こちらは、日本語に他に英語・中国語・韓国語に対応していて、また、よくある質問に加え、相談窓口にも連絡できるようになっています。
チャットボットに「よくある質問」の回答は掲載されているが、質問したい内容がどうしても、見つからないという場合も少なくないと思います。そんな時は、チャットボットではなく、担当の方に相談するため、連絡先を探します。しかし、相談窓口の電話番号は相談内容によって変わるため、どこに電話したらよいのかわからない、ということもあるのではないでしょうか。
そんなとき、チャットボットに「相談窓口の連絡先を教えて」と入力し、相談内容を選択するだけで、相談内容別の連絡先がすぐにわかります。このように、チャットボットに回答が見つからない場合でも、どの連絡先に電話したらよいのかで悩むこともなくなります。
愛知県名古屋市のAI電話自動応答システム
愛知県名古屋市では、新型コロナ対応強化のため、AI電話自動応答システム「mobiVice」が導入されています。このシステムは、画面上で行うチャットと違い、電話を自動で応答し、問い合わせの回答を発信元の電話番号あてにショートメッセージ(SMS)にて自動送付するというものです。この仕組みにより、電話問い合わせが24時間対応になることで、住民は時間を選ばずに、必要な情報を取得できるようになっています。
今まで、問い合わせ自動応答というのは、チャット上で行うというイメージを持っていた方も多いと思いますが、今回導入されたAI電話自動応答システムは、電話で問い合わせができるため、文字を打つことが苦手なお年寄りの方も気軽に使えるということが、大きな魅力だと思います。
このように様々な自治体のホームページに、チャットボットが導入され、活躍しています。皆さんも、自分が住んでいる町のホームページにチャットボットが設置されているのか、確認してみてください。
執筆者情報:
CTC Benefitter(ベネフィッター) 開発チーム
CTC コミュニケーションデザイン部 CXソリューション第3課
社内業務のDXを推進するサービスとして豊富な機能と様々なシステム・WEBサービスとの連携を可能とした AIチャットボット Benefitter を提供しています。チャットボットの活用方法や導入事例を伝えていくため、情報を発信しています。