人の心に寄り添うチャットボットの可能性とは?

2020年6月19日

人の心に寄り添うチャットボットの可能性とは?

チャットボットと聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか?

  • ECサイトでおすすめアイテムを紹介してくれるチャットボット
  • 質問に回答してくれるチャットボット
  • 予約受付を対応してくれるチャットボット

等々、最近ではたくさんのチャットボットを目にするようになりましたね。チャットボットの多くは、ある目的を叶えてくれる便利な手段として利用されていますが、チャットボットの使われ方は実はそれだけではありません。チャットボットならではの特徴を活かし、人に寄り添うことができるチャットボットの活用例をご紹介したいと思います。

カウンセリングをするチャットボット

米国スタンフォード大学の心理学チームによって開発された「Woebot」というチャットボットでは、「認知行動療法(CBT)」という心理療法に基づいて、「今日は元気ですか?」「どんな気分ですか?」といったような毎日いくつかの日常会話のような質問のやり取りを行うことで、少しずつAIが利用者の感情や精神状態を理解して、気持ちを明るくする会話を返してくれるというものです。2週間の臨床実験では、うつ症状の改善効果も認められたそうです。

一見、カウンセリングという行為はチャットボットには適さないように思えますが、チャットボットの大きな特徴の1つである「相手が人ではない」という点を上手く活かした例であると言えます。相手にどう思われるかを考えると、話し辛いことや、恥ずかしくて言えないことがあっても、相手がAIなら気にせずに普段言えないことや本音で会話ができるという点でいえば、むしろチャットボットの方がよい一面もあるのかもしれません。

雑談をするチャットボット

雑談をするチャットボットの代表例としてMicrosoft社が開発したLINEアカウント「りんな」があります。女子高生というキャラクターと魅力的な会話で、ファンになる人も多く一躍有名になりました。一見何気ない雑談なのですが、雑談が出来ることこそが人の心に余裕を与えてくれる重要な役目を担っているといっても過言ではありません。

近年、働き方改革によって増えてきたテレワークですが、ある調査によるとテレワーク環境下の心理的変化として、「さびしさや疎外感を感じる気持ち」が「増えた」と答えた人が約33%もいたそうです。これまで会社に出勤して業務を行うことが “普通” として働いていた方にとって、テレワークという慣れない働き方は、少なからず心理的なストレスになっている結果のように思えます。
わざわざテレビ会議をするほどでもないけれど、誰かと話してリフレッシュしたい…そんなとき、相手の都合を気にすることなくいつでも気軽に話しかけられる雑談チャットボットに「つかれた」と話しかけると、「おつかれさまです。たまには休憩してくださいね」なんて、たわいもない会話をしてくれると、疲れた心が少しでも癒されるのではないでしょうか。

24時間365日いつでも自分に寄り添ってくれる、そんなチャットボットはこれからの時代、なくてはならない存在になるかもしれませんね。